2025年6月、京都で開催された第7回日本メディカルAI学会総会に参加しました。
国内の医療AI分野における最前線が集うこの学会には、今年も多くの医師・研究者・技術者・行政関係者が集まり、最新の知見と活発な議論が交わされました。
今回も、医学・臨床・情報科学が融合した高度な研究セッションが数多く展開されており、技術の進化と創造性に圧倒される場面が何度もありました。生成AIや大規模言語モデル(LLM)の医療応用に関する講演も充実しており、理論的な進歩や可能性の広がりを強く感じることができました。また、法的課題に対し行政の整備が着々と進んでいる点も報告もありました。
一方で、現場での運用にまで落とし込まれた実践事例の発表は、まだ限られているという印象も残りました。これは、医療AIの発展段階を象徴するものであり、技術開発と現場実装の“接続”が、今後の大きなテーマとなることを再認識しました。
現場目線で見ると、「どのように使えばよいか」「医療の質向上とどう結びつくか」といった問いは、なお明確な答えが見つかっていない領域です。ですが、学会での高度な研究や多様な視点は、その答えを導くための土台として極めて重要であり、今後の社会実装に向けた大きな一歩でもあると感じました。
当社としては、こうした知見を現場に還元し、生成AIをはじめとする技術を等身大のかたちで医療に実装していく橋渡し役を引き続き担ってまいります。
コメント